鷲峰山<じゅうぶさん>(607m)            登山地図の表示   鷲峰山金胎寺行場案内図


登山日 2004年10月02日 (土) 雨のち曇り    所要時間 5時間35分 

原山バス停10:35→自然歩道標識11:10→休憩所11:20→11:55金胎寺12:05→行者の辻12:15→千手の滝12:45→行者の辻13:35→13:50金胎寺14:00→犬打峠15:00→八王子神社15:15→道の駅15:40→東和束バス停16:05→原山バス停16:10

(大阪府寝屋川市から) 往路 1時間0分 帰路 1時間10分


前回は行場めぐりをしなかった鷲峯山(じゅうぶさん)にやってきた。しかし雨が降っていて岩場が濡れているので注意しながらの行場めぐりとなった


金胎寺参道から入ると直ぐに原山の集落である。傘を差しながら緩やかな集落内の道路を歩く

原山の集落を歩くと、白壁の建物が建ち昔懐かしい風景を見せてくれる

集落を抜けると茶畑が広がり、茶畑の中の道を登っていくと杉林の中の道へと進む

茶畑から和束の町を見下ろすが、雨とガスでまったく見えない。晴れていれば美しい風景を見せてくれるのでは

杉に覆われた林道

少し木が無く視界が開けた場所に出るが、雨やガスで30mほど先は真っ白

林道を歩いていると休憩が出来る建物が現れる。中にはお地蔵さんが

更に進むと車では進むことが出来ない道に出、その後階段状の道に変わる

金胎寺山門前で初めてご夫婦の登山者と会う。話をしてみると大道寺コースから来られたようでこれから山頂に行くらしい。

雨具も付けられしっかりとした服装での登山である。

行場を廻ろうと申し込むが、住職より雨が降っているので難しいように言われる。その後服装を見ながら荷物は大丈夫か?、滑らない靴を履いているか、絶対に無理をしないで危険と判断したら引き返すように、また平等岩は絶対に登らず巻き道を歩くようにと釘をさされる。了解し金胎寺で300円を支払い、住所・氏名・連絡先・入山時間をノートに書き下山時に無事帰ったことの確認のため再度下山時間を書くようにと説明を受け、了解して行場に出発する。ノートへの記帳はけが人が多く警察からの指導だという。怪我だけですむのか、ここのコースは死亡事故にもつながるのでは?。何故か「大丈夫か」と言われた事が気になる。何を大袈裟なと思っていたが、後でこの行場の険しい状況を知ることになる

金胎寺に到着。行場巡りをするため社務所に寄る

説明を先程出会ったご夫婦と一緒に説明を聞いたが、ご夫婦は諦め山頂経由で下山するという

私は地図をもらい金胎寺の左側を回り行場巡りのコースへと出発

 

迎え行者。ここまではほとんど水平の道である。

行場の辻。ここから少し下り坂になる。

「東覗」。いよいよ行場めぐりの始まりである。ここからは傘を持っていては進むことは出来ないので、傘はリックに収め慎重に歩く 東覗を過ぎると急に鋭い下り勾配となる。雨が降っているので足元が滑りやすい。
「西覗」。ここからより急な下りコースに変わる。滑り落ちないか心配しながら下っていく。 岩場はとても滑りやすく足元が心配。ほとんど鎖がない状況であるが、一部ご覧のような鎖が付けられている。
「西覗」の急坂を下り終えると左手に「黄色い岩」が現れる 「黄色い岩」を過ぎると直ぐに「胎内潜」が現れる。この空間を抜けて右手に回り込む

「黄色い岩」を抜けると、沢に出る。

沢沿いに下っていくと千手の滝へ出る

千手の滝

「千手の滝」の先には「五光の滝」が
「五光の滝」から沢沿いに50mほど下ると橋に出るが、行場コースは橋を渡らず手前を右に歩き、沢を越えると「護摩壇」に着く 「護摩壇」から「鐘掛」へは、岩場のコースを登っていく
「鐘掛」に到着。ここから更に厳しい岩場の登りになる

鐘掛からは登りの岩場の連続である

小鐘掛の岩場には、「右足を赤ペンキの岩穴にいれて、左足を後の岩にかけて、勢いをつけてとびついて登るように」、と書いてあるが、私の短い足では右足が届かない。仕方が無く引き返そうとしたが、足元が分らず引き返すことも出来ず、諦めて前進することにする。

やっとのことで右足をかけることが出来たが、自然には上に登ることが出来ない。反対の左足を後ろの岩にかけて反動をつけ上に飛びつき岩場に登れることが出来た。

途中で引き返して巻き道を歩こうと考えたが巻き道は無いようである

小鐘掛。平等岩を除くと、行場最大の難関である。

平等岩に到着。見ると垂直になった岩場で上から鎖が垂れ下がっているが、とても私には登れる岩場ではない。他の方も登れる人がいるのか? 私は諦めて巻き道を登ることにする。多分登山靴では足がかからないのでは?

平等岩の上部から下を望む。切り立った絶壁である。腕力だけで登ることも難しいし、足が引っかからないような気もするのだが、誰か登った人がいるのか疑問である。地下足袋やクライミング用などの岩になじみ易い靴が必要なのかも?

平等岩の上部に平等岩の表示がある。ここを過ぎれば後は難易な箇所は無い。 最後の「蟻の戸渡り」に到着。この後「行場の辻」で来た道と合流し同じ道で、「迎え行者」を通り、金胎寺の社務所に到着。到着時間をノートに記載すると私の前に行場を歩いた人は9月20日であるので約2週間ぶりの行場巡りのようである。
下山は園の集落へ下ろうと参道を左に曲がりアスファルト舗装の林道を歩く。前回は右側の林道を下り別所側へ出た 林道をのんびりと道路脇の草花を見ながら下山。茶畑も美しい風景を見せてくれる。途中に水場?があり冷たい水で顔を洗い再び歩き始める 途中から予定していた園へのコースでないことが分ったが、分岐は分らなかった。犬打峠まで出て府道宇治木屋に合流し八王子神社方面へ下る
八王子神社を過ぎると山の中の道とは異なり、広い平坦な歩道付きの道路に変わる 道の駅茶処和束の信号を左折し、和束川沿いに走っている木津信楽線を歩き、車を停めた原山へ向かう 車を停めた原山まで戻ってきた時にはすっかり雨も上がり少し青空も見え始めていた

山で出会った花

ミカエリソウ
キリンソウ
ツユクサ

アジサイ

林道を歩いているとアケビの実がいっぱいなっていた。とても美味しそう。でもカラスが多く林道脇にはゴミの投棄も多い。自然を大切にして欲しい。もっとマナーを守って欲しいものである。
アザミ アケビ

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